税理士受験生のFAQ
税理士受験生(主に初心者や予備軍)の多くが疑問に思っていることについて、Kaiが独断と偏見で答えています。
なお、『こういう質問とその答えを載せて欲しい』というリクエストについては、積極的には受け付けていません。
Q.
A.受験資格について教えてください。
受験資格がある人は、
- 会計士補
- 3年以上税務署などに勤めた人
- 5年以上行政事務をした人
- 5年以上銀行などで働いた人
- 5年以上一般企業や個人事業所で会計に関する仕事をしていた人
- 5年以上会計事務所などで働いていた人
- 5年以上弁理士をしていた人
- 10年以上司法書士か行政書士をしていた人
- 大学や短大で法律学又は経済学の単位を取って卒業した人
- 大学を退学した人や大学3年生以上の人で、法律学又は経済学を1科目以上取得して、62単位以上取得している人
- 司法試験の2次試験に合格した人
- 日商簿記検定の1級に合格した人
- 全経簿記検定上級に合格した人
・・・・・などです。
詳しくは、
国税庁のサイトの『税理士試験に関するQ&A』のページをご覧下さい。
A.専門学校はどこを選べばいいの?
教材の質や情報量などの観点から、大手といわれる大原かTACがいいんじゃないでしょうか。
特に大原は、教材の
解説が丁寧に書かれているような気がします。
レベル的には、TACのレギュラークラスは大原の一般クラスと上級クラスの間くらいではないかと思います。
年間を通じての
支出を考えると、TACに比べて大原は割高のような気がします。
実際に、他の方が何を基準に専門学校を選択したかについては、
専門学校情報
をご覧ください。
学校によって体験入学などもできるようなので、実際に講義を受けて学校の雰囲気や講師の人柄などを見てみるといいでしょう。
A.働いているので、通信にしようと思っているんですが。
理論暗記など、受験勉強は現実逃避したくなるので、できれば実際に通学された方がいいと思います。
どうしても時間の都合がつかない等の場合は、通信やCS講座を利用するのもやむを得ませんが。
その場合も、時間に余裕があるときはできるだけ専門学校の自習室を利用するなどして他の受験生の間で緊張感を味わいましょう。
また、本試験の1月前くらいには、各専門学校で模擬試験が行われますので、これはできるだけ受験会場で受験して本試験で緊張しすぎて失敗しないように練習しておきましょう。
A.どの科目から勉強すればいいんでしょう?
簿記論、財務諸表論の会計科目からはじめるのが基本です。
ただ、現在大学生で、日商簿記検定の2級程度の知識があり、大学卒業後は就職しようと思っている方は、法人税法や所得税法などの税法科目を勉強されるのもいいんじゃないかと思います。
税法科目は理論があるので、会計科目に比べてかなりの時間を取られます。
時間にゆとりがある間に税法を勉強しておく方が、働き始めてから税法をやり始めるよりも長期的には楽だと思います。
若いうちの方が暗記も楽でしょうし。
A.大学院に行くと科目免除になるってホント?
法律学の大学院で一定の修士論文が認められれば、税法科目のうち2科目が、会計学の大学院で一定の修士論文が認められれば、会計科目のうち1科目が免除されます。
ただし、大学院ならどこでもいいというわけではないようです。
また、大学院によっては、税理士の科目免除のための大学院入学についてはあまりいい顔をしないところもあるようです。
詳しくは、
国税庁のサイトの『改正税理士法の「学位による試験科目免除」制度のQ&A』のページをご覧下さい。
個人的には、『国家試験よりも
楽そうだから』という理由で大学院を目指す人には疑問を感じます。
そもそも、大学院が『楽』という発想自体、大学院で
キチンと研究しようとしている人たちに失礼なことだと思います。
また、資格は取得すれば終わりではなく、取得してからが重要だと思います。
確かに国家試験で合格したからといって、すぐに実務に対応できるわけではありませんが、逆にいうと、大学院での勉強よりは実務に近い国家試験での合格でも、実務で一人前の仕事ができるようになるには相当の努力が必要ということになります。
そういう意味で、目の前の『楽』を選んでいては資格を取ってから責任のある仕事ができないんじゃないでしょうか。
A.電卓ってどんなのがいいの?
- 12桁以上の表示ができるもの
- GT(グランドトータル)が使えるもの
- M+、M-などのメモリー機能が使えるもの
で、自分が打ちやすいものを選びましょう。
税理士受験では
電卓は命の次に大切なものなので、ケチらずにちゃんとしたものを買いましょう。
専門学校で、オススメの電卓を販売していたりしますので専門学校で聞いてみましょう。
ちなみにKaiは、シャープの電卓を使っています。
理由はシャープは普通どおり計算をした後で定数計算ができるからです。
ネットで買えるシャープの電卓のページにリンクしてますので条件に合うものを探してみてください。
→
シャープの電卓
A.税理士受験生の七つ道具ってある?
- 電卓
- ボールペン(理論用と計算用)
- 法規集
- 付箋
- マーカー
- ステープラー(ホチキス)
- 丈夫なカバン
あたりでしょうか。
ボールペンは、高い奴は重くてつかれるので、
安い奴の方がいいです。
ちなみにKaiは、PILOTのG2の0.5を計算用にして、理論用にはそれの0.7を使っています。
A.理論が覚えられないんですけど。
これは、受験生みんなが悩んでいることです。
『暗記パンが欲しい』とかいうフレーズも耳タコです。
3時間かかっても5行の理論が覚えられずに
『もしかして、俺ってアホなんだろうか』
と、真剣に悩むこともあります。
はじめから丸暗記をするつもりで覚えようとせず、誰が、いつ、どうした場合に、何をすれば、どうなるのか、といったことを意識して全体像をつかむと少しは楽になるかもしれません。
一番最初は、無駄なようでも書いてみると、見ているだけの時よりは頭に入ります。
細かな言い回しなどが覚えられなくても気にすることはないと思います。
あくまでも丸暗記の試験ではなく、内容理解を問う試験(だと思う)なので、意味が間違っていなければ条文どおりでなくてもいいと思います。
A.とりあえず、固定資産税とかが簡単そうなので受験しようと思うんですが。
税理士試験は、各科目上位10%〜14%しか合格しません。
なので、『ボリュームが少ない=合格しやすい』わけではありません。
固定資産税や国税徴収法などは、かえって、受験生が少ない分、合格者数としては少ないです。
また、これらのボリュームの少ない科目は、4科目合格して事務所で働いているベテランの人がやむを得ず受験したりするので、かえってハイレベルな争いになります。
それよりも、将来の実務のことを考えて、実務上重要度の高い科目を勉強された方がいいのではないかと思います。
A.日商1級の勉強をした方が良いですか?
日商を受験しようと思う目的によって答えが異なります。
現段階で税理士の受験資格がない場合は、日商の資格を取ることが1番早いでしょう。
一般企業等への就職の為になにかハクのつく資格をと考えているならばそれもいいでしょう。
ただ、税理士試験の受験資格があり、税理士試験の受験を目的としているのであれば遠回りと思います。
日商と税理士試験は試験範囲も勉強のしかたも出題目的も異なります。
よって、日商1級の勉強は、別の勉強をしていることと同じです。
また、実務上も1級で勉強したことが役に立つようなことは、まずありません。
もちろん、知識と経験は本人次第で無駄にも有益にもなりますので、一概に『無駄』とは言いませんが、直接的な損得で答えると遠回りになるでしょう。
A.お金がないので昨年度の教材を譲ってもらいたんですが。
お気持ちはよくわかります。
けれども、合格したいのであれば過去の教材を使って勉強するのは避けるべきです。
税法は毎年改正があります。
単に改正点を修正して問題を解いても意味がありません。
何故なら、試験問題はボリュームやそれぞれの項目の関連や時事的な流れを考えて作られているため、1箇所が変更になると質が大きく異なってくるからです。
会計科目についても、最近は国際基準を踏まえて大きく思考が変わってきています。
また、試験委員によっても問題の作り方が大きく違ってきます。
受験生の大半が専門学校を利用するようになってから、傾向と対策が合否に大きく左右されるようになっているので、できるだけ新しい情報を得ることが必要です。
どうしてもお金がないという場合は、せめて4月以降の改正が確定したあとの講座だけでも受けることをお勧めします。
A.3年勉強したんですが、1科目も合格できません。
専門学校のパンフレットなどを見ると、3年で5科目合格した人や働きながら5年で合格した人が『努力は報われる』などと書いてますね。
でも、パンフレットというものはあくまでも宣伝です。
本試験での合格率10%というのも、実際に受験した人(受かる可能性があると思って受験した人)のなかでの割合です。
9月に会計科目を勉強するために専門学校に通い始めた人のうち、3割くらいは試験前にリタイヤし、税法まで進む人は半分くらいでしょう。
Kaiの実感としては、5年で5科目合格すればかなり立派な部類です。
働きながらの受験だと10年かかっても胸を張れるのではないでしょうか。
そもそも、若くして資格を取っても海千山千の社長たちから認めてもらえるとは思えません。
どんなに実力や誠意や人間的なものを備えていても、40歳を過ぎないと世の中からは認めてもらえないのが現実だと思います。
受験勉強だけに専念して若くして資格を取るよりも、いろんな経験を積んでじっくりと資格を取る方がいいんじゃないでしょうか。
本当にやりたい仕事ならば諦めてはいけません。
A.他校の問題集なども手をつけておいたほうがいいんでしょうか。
各専門学校は、膨大な出題範囲の中から合格に必要な範囲に絞ってテキスト等を作成します。
当然、A校ではやるけどB校ではやらない、という箇所もあります。
けれども、各校、項目に強弱をつけて結果的には試験に合格できるようにカリキュラムを組んでいるのであちこちに手を出さない方が精神衛生上も良いでしょう。
ただ、問題文の文章や資料の与え方は各校で癖があるので、本試験であわてないよう参考までに直前の模擬試験などを受けるのはいいかもしれません。
ただし、利用している学校では習っていない項目があったり、点数が低くても気にしてはいけません。
あくまでも、その学校のカリキュラムに沿って受験した場合の点数がてているだけです。
A.実務経験がないと税理士事務所には就職できないんでしょうか。
大きな事務所はそんなこともあるでしょう。
ただ、そういうところに運良く就職できた場合、正しい知識が身に付くのかは疑問です。
実務経験を求めるということは、基本的に自分の担当の関与先のことはほとんど自分だけで処理することが求められているということなので、間違った処理も調査がくるまで気づかないこともあるんじゃないでしょうか。
それよりも、ある程度時間的に余裕のあるような小規模事務所で所長や先輩の仕事を見ながら覚えていけるような事務所で経験を積んだ方がいいんじゃないでしょうか。
もちろん、小規模の事務所は人間関係が運命のほとんどを決めるのでなかなか思い切ることが難しいのも事実ではあります。
また、小規模事務所の求人広告はあまり見かけないので就職したいときに見つからないかもしれません。
けれども、直接電話で問い合わせてみると、意外に『面接に来てみて』といわれるかもしれません。
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