試験免除論争


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昔から税理士受験生の間では国家試験以外の道で税理士になろう(なった)という人達に対する反感がかなり強い。
反感が強い順としては、修士による免除、税務署勤務等による免除、公認会計士、弁護士等他の業種による免除。

特に修士による免除への反感の理由としては、
  1. 楽な道を選んでいるのが許せない
  2. 試験で楽をするくらいだから仕事もできるわけがない
  3. 金で資格を買っている
というところが繰り返し、批判というよりも罵倒がなされています。

これに対して、当の修士免除予定者や客観的に判断をしようとしている人達の反論としては
  1. 制度として認められているものについて、制度ではなくその制度に則った権利を行使している人に対して文句を言うのはお門違い
  2. 受験勉強ができれば実務が出来るわけではなく、いずれにせよ実務は実務として勉強するのは試験組も免除組も同じである
  3. 専門学校に使った金と大学院に払った金の違いは何年も払い続けるか、数年で終わるかの違いである
というものが多いようです。
こういうことの繰り返しがずーっと続いています。

さらに反免除組からは、子供の喧嘩のような書きこみが多いのが目立つため、議論にはならずかえって国家試験組全体の人間的レベルが低いということを公にしているだけになっています。

Kaiの考えとしては、
  • 修士免除は、学問的側面からものごとを見ることができる実務家を育成するという意義があるはず。
  • けれども、単に国家試験よりも税理士の資格が得やすいということで安易に大学院に入る人が多くなり、それは国会レベルでも見直しの方向にある。
  • 原因は、大学も大学院も学問を学ぶところではなく、学歴を得る場所になってしまっていることにある。
  • それは制度がおかしい(実情に合わなくなっている)のであって、制度に則って選択した人を罵倒するのはお門違い。
  • 免除組を罵倒、誹謗中傷する国家試験組の書き込みがあまりにも人間的レベルが低いため、税理士受験生は議論ができないということを公表しているに過ぎない結果になっている。
  • それぞれに事情があっての選択もある。
    特に、何年かかるかわからない国家試験受験のための専門学校の学費や生活費を親や家族から負担してもらうよりも、2年又は4年で区切りをつけるための手段としての大学院の選択や、老齢の税理士である親を安心させ、その事務所の職員の働き口の維持や関与先の安心を得るための選択は第三者が間違いと言うべきものではない。
  • 何かの結論、解決策を見出すために論議するのではなく、単に免除組を誹謗中傷しようとしているだけなので、免除組でなくとも見ていてうんざりする。
これを踏まえて、以下をお読み下さい。

税理士の知識としては、各税法の表面的な決まり、計算方法ではなく、根本的な目的・趣旨を踏まえて関与先はもちろん社会全体の利益の為に法律と現実を融合させるための知識が必要でしょう。
また、小規模零細企業相手の仕事が主になるので、その会社の総務、人事、法務、経営、労務に相当する部署の役割も果たすことが関与先にとっては望まれていると思います。

そのために必要な知識を考えると、2科目(今後は1科目)の会計科目や3科目(今後は2科目)の税法科目を勉強したとかしないとかいうことで大騒ぎするのは滑稽だと思いませんか?
必須科目以外の選択の時、本当に将来のためを考えて選択していますか?

そもそも、自分がどういう仕事をしたくてそのためにどういう手段でそれを実現しようとするかは、それぞれが考え実行すればいいことで、人がどういう経緯で資格を得ようが、その結果どうなろうが大きなお世話以外のなにものでもないと思うんですが。

院免除を認めると税理士の質が落ちる、という意見もけっこうありますが、だからなんなんでしょう。
税理士という職業を選んだのは、社会的地位の高い職業だからなんですか?
どういう調査に基づいて院免除は質が落ちると言っていますか?
受験勉強で本当に質の高い知識が身についていますか?
関与先には税理士を選ぶ自由があり、本当に関与先にとって質の悪い税理士は自然と淘汰されるんじゃないですか?
本当に税理士と社会のことを危惧していっているんですか?
受験勉強が辛いことのはけ口として免除組にストレスをぶつけているのは質が高いんですか?
匿名で誹謗中傷を書きこむことでそれが解決しますか?

制度がおかしいのであれば制度に対して批判をする。
人を批判するのはベクトルが違うし解決にもならない。
人に暴言を吐くのはもってのほか。
特に親や家族から生活資金や専門学校の学費を負担してもらっている場合、親だけでなく税金、社会保険などの面で社会全体にお世話になっているわけで、匿名で誹謗中傷しているような立場ではない。

自分と意見、考え、生き方が異なる人と、どう接していくかは社会の一員として生きていく上でとても重要で、かつ、難しいものです。
受験生の皆さんが資格を取り、独立開業をするならば通常よりも更にその重要かつ困難な問題に立ち向かわなければいけません。

やるべきこと、やるべきでないこと、意義のあること、意義のないこと、ちゃんと考えてやっていきましょう、実社会でもネットでも。

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